『顔と足は同い年』の巻  
 ::: 病院の設定である。
 医者 「次の人どうぞ」
 女の患者が入って来て椅子に座る
 医者 「どうしましたか」
 女「右足の膝が痛くて困っているんですよ」
 医者 「そうですか、診察してみましょう」
 聴診器を女の膝に当てる。
 医者 「ああ、これは老化ですね」
 女 「私はマンションに住んでいますから、廊下はありませんよ」
 医者 「そうじゃなくて、これは加齢です」
 女 「カレーライスなんか食べたくないですよ」
 医者 「そうじゃなくて、歳を取ったってことですよ」
 女 「それじゃ、何で左の足は痛くないんですか、同い年ですよ」
 医者は女の左足に聴診器を当てる。
 医者 「左の足はちょっとだけ若いですね」
 女 「何で左の足だけ若いんですか」
 医者 「それでも顔の方は、ちゃんと両足と同い年になってますよ」
 女 「んんん?・・」
 医者と女はカメラの方を向いて不思議な顔をする。
 ::: 鐘がチーンと鳴って終わる。