『爺さんのつぶやき』 |
『ド ン 歿 す』 |
2024.1223![]() 真っ先に「NHK渡辺恒雄戦後政治編」と「巨人軍との係り」を連想した。 大正生まれ、東大卒、在学中に共産党入党し警察のスパイの嫌疑で離党、読売新聞入社政治部で活躍、代表取締役主筆、会長、横綱審議委員、など。 大野伴穆の番記者、中曽根首相誕生のブレーン、自民党と民主党の大連立構想持ち掛けなど政界を影で立ち回った。 エビソード・ナベツネ節は限りなくあるが、 ①靖国神社参拝は東条英機戦犯と合祀に反対 ②共産党員時に思想違いで殺されそうになった ③中曽根総理時に国会議事堂内で新閣僚名簿を勝手に書き換えた ④松井秀喜のアメリカ大リーグ移籍に反対 ⑤田原総一朗の妻が死去した時、ナベツネは妻の写真を財布に忍ばせていて田原と共に涙に暮れた ⑤近鉄とオリックスの球団合併に際し、ナベツネは1リーグ制に賛意して、古田選手会長は反対した際、「無礼なこと言うな、分をわきまえないといかんよ。たかが選手が」と発言して世論を敵に回した ⑥リーダーの資格は「他人の言うことを聴く、しかし、責任はとることに尽きる」『一人の人物 の能力には限界があることをトップになる人も国民も双方が知らなきゃいかん』 ⑦「電卓が発達したから子供達に算術や数学の基礎知識を教える必要がないと言うのは正しいかどうか。人間の知性は活字文化によって磨かれる」 等々、数限りなく話題に上った。ドンは時に世間を敵にしても、持論を突き進んで、凄い生き方をされた芯のある巨人だった。 |